[メイン] GM :  
決して照らせない一寸先を、それでも希望を抱いて征けるだろうか。

まじかる☆がーるず
『一寸先は』
 

[メイン] GM :  

[メイン] GM : OP『山谷町へ』

[メイン] GM :  

[メイン] GM : 山谷町にネガティの反応あり。
そして山谷町在住の魔法少女の浜野 日和から連絡が途絶えてしまった。

何かあったのかもしれない。
至急、救助に向かって欲しい。

[メイン] GM : キボーから通達を受け、君達は都心から少し外れた位置にある『山谷町』へ向かっていく。

[メイン] GM :  

[メイン] 西住 しほ :  

[メイン] 西住 しほ : ─────ブロロロロロ……。
車のエンジンの音。
何の変哲も無いような街に、一台の車が走る光景。

[メイン] 西住 しほ : どこもおかしくないような、そんな風景だが─────。

[メイン] 西住 しほ : 車内のルームミラーに、目尻の辺りに少し皺のある女性の顔が映り
その視線は、後部座席に座る、二人の少女へと向けられた。

[メイン] 西住 しほ : 「─────お二人とも、調子はいかがでしょうか?
 ……今回、キボーより連絡がありました内容はいささか……」

[メイン] 西住 しほ : 「"普段"とは、異なるものですから」

[メイン] 西住 しほ : 普通、マジカルガールが行う活動と言えば、ネガティ討伐である。
負の感情よりも生み出され、そして魔法の力によって、より多くの負の感情を
撒き散らし、自分達の生存圏を広めるべく、あるいは自身の感情に対し
優先的な行動、衝動的に暴れるといったような、そういった習性を持つ
─────人類とは、分かり合えない、そんな存在を討伐するのが主に対し。

[メイン] 因幡月夜 : 巫女服のような服装を基調とし、白髪の少女が瞑っていた目をわずかに開く
後頭部では支えになるように杖のようなものを持っていたのだが、呼びかけられたことによりそちらに顔をむけて

[メイン] 西住 しほ : 今回は、そんなネガティを倒す、唯一の武力行使可能な存在
"マジカルガール"が、消息不明となった、といったものであり。
状況としては、一刻を迫る事態であり、もちろん警察への通報を行った上で
自分達─────"マジカルガール"として、これから起こり得るかもしれない
現在の人類では対処不能な、魔法的災害を食い止めるべく
ここに、マジカルガール達を集め、その対処に向かっている最中なのだが

[メイン] 西住 しほ : 言ってしまえば、少年少女には、荷が重い。
30代でありながら魔法少女(笑)をしているしほは、そう思わざるを得なかった。

[メイン] ルシ子 : 車の窓から見える、いつも見ているものとは違う景色を見ながら
「どこかにいっちゃったんだっけ? ちょっと心配だよね」

[メイン] 因幡月夜 : 「鎮圧…よりかは捜索やその他と言った感じですしね」
送られた───と言うよりかは聞かされ、感じた情報をそのまま発言した後

「良いとはあまり言えませんが、少し心配です」
そのまましほの返事に答える
何があってこうなったのだろうか、さっぱりなのもあり興味のニュアンスも多少交えて

[メイン] 西住 しほ : もちろん、大人だけで対処できれば、それに越したことはないのだが
発生の予測が可能とされる、魔法的災害は、幾つも存在し得る。
そのため、ここにいるしほ、たった一人ではその対処が困難であることが、知る人であれば、火を見るよりも明らかなものであり。

[メイン] 西住 しほ : 「……………」
人を少し、威圧しかねないような、しほの生まれつきの鋭い目付きが
少女二人を捉えながら。

[メイン] 西住 しほ : 「……ええ、その通りですね、あまり……明るい事件ではありませんから
 加えて……現場に向かうことができるのは、私達三人のみ、ということで
 その責任は、かなり大きいものとなっております」

[メイン] 西住 しほ : 事実を淡々とした口調で述べる。
マジカルガール達へ、魔法関連の事件が起きた際に、キボーより端末から
知らされる、こういった招集は、その現場に向かえる者達のみに行われる。

[メイン] 西住 しほ : 浜野 日和という少女が失踪した事件が、魔法に関係しないものであれば
それは、自分達の役目ではなく、警察が執り行うものであるため
ある程度、自分達の負担は軽減するものではあるが

[メイン] 因幡月夜 : 何故こうなったのか、何故連絡が付かなくなったのか
他にも色々。

[メイン] 西住 しほ : これが調査した結果─────ネガティ等といった、魔法由来によるものであった場合
それを解決できるのは、マジカルガールのみ、という事実が
どうにも、後部座席に座る二人の少女への重石にならないだろうか、としほは危惧していた。

[メイン] 西住 しほ : ……ここで、空気が、どんよりと、重く、暗いものとなってしまう。

感情的に言葉を発しない自身の言葉が、二人の心境をより圧迫してしまったのではないか
そう思ってしまい、少し、やってしまった、というような顔をするしほ。

[メイン] 因幡月夜 : 「そうですね」
大人びるように淡々と。鋭い視線に対してわずかに肩を硬らせて、見えない瞳をしほの方に改めて向ける

[メイン] 西住 しほ : 「……このような言葉を、ご存知でしょうか?」
車のハンドルを握りながら、流れる景色に注意を払いつつ。

[メイン] 西住 しほ : 「─────急いては事を仕損じる」

[メイン] 西住 しほ : 「確かに、事態は急を要するものであることは否定できませんが
 それにより、肩に力が入り過ぎたり、視野が狭くなり過ぎたり……
 そういったことによって、本来見つけられるもの、行えるものを
 できなくなってしまう、ということが、こういった局面では、よくあることです」

[メイン] 因幡月夜 : ほよ、と相槌を打つ
知ってる言葉であるし、何よりそれなりに意識している単語だ
「…………つまり、そうならないように気を付けろということです?」

[メイン] 西住 しほ : 車内のバックミラーに、しほの目が因幡へと向けられ。

[メイン] ルシ子 : 「へー★ そんな言葉があるんだ」
なんか難しい話をしていてついて行けないからまた窓から見える景色の方へ視線を移す。

[メイン] 西住 しほ : 「ええ、ですので、あくまで"静"であること
 動かざること山の如し、そういった意識が、私達の立つ地の固さが
 より強固になる、というものです」

[メイン] 西住 しほ : こくりと、ルシ子へも視線を動かし、頷きつつ。

[メイン] 西住 しほ : 「…………」
……そう言った手前、どうすれば、若い子達の緊張を解すことができるか
娘が二人いる身でありながら、どうもそういった分野が苦手のようでらしく。

[メイン] 西住 しほ : しばらくまた、黙ってしまいながら。

[メイン] 西住 しほ : 「………飴、いります?」
ようやく絞り出した言葉が、それであった。

[メイン] 因幡月夜 : 「…………」
すっごい気まずい。

[メイン] ルシ子 : 「うん! 食べる 食べるっ」
飴という言葉を聞き、ばっと視線を窓からしほの方へ移す。

[メイン] 因幡月夜 : 「……も、もらいます」
うう…とすこし唸って数秒待って絞り出した言葉がこれであった

[メイン] 西住 しほ : グッドコミュニケーション。

[メイン] 西住 しほ : 多分。

[メイン] 西住 しほ : ここで二人に、優しくニコりと笑えばいいものを、それをできない
不愛想な表情のまま、赤信号で車を止め
二人に、ママの味で知られるミルキーを一粒ずつ、渡すのであった。

[メイン] 因幡月夜 : 受け取って……そのままポケットに
車が止まったことにより少し落としそうになったが、ギリギリもギリギリで落とさないように踏ん張って

まず開けられないし。

[メイン] ルシ子 : 受け取り、すぐにぱくりと食べる。
「~♪」
口の中で飴を転がしながら、にこにこと微笑む。

[メイン] GM : そうしてふしだらな母からママの味が配られたその瞬間、ルシ子の端末から「ひょっこりひょうたん島」が流れ出す。
キボーからの連絡だ。

[メイン] 西住 しほ : 「─────!」
ふしだらな母の鋭い瞳が、ルシ子の端末へと向けられる。

[メイン] ルシ子 : ごくんと、飴を飲み込み端末を取り出す。

[メイン] 西住 しほ : ……既に、キボーより少女失踪の連絡があった今
これより先は、よほどのことが無い限りは、こういった連絡を受けることはないはずなのだが

[メイン] 西住 しほ : 流れる曲に反して、"緊急性"を匂わせるような、そんな空気感が漂る。

[メイン] 因幡月夜 : 「……なんです?」
音源の方に顔を向ける、何かの追加連絡だろうか

[メイン] キボー : 「浜野 日和から連絡が来たぞくそが」

[メイン] 西住 しほ : 「! 見つかった、というわけですか……
 ……容態の方は、いかがでしょうか?」

[メイン] 西住 しほ : 赤信号が変わるのを待つように、視線は前へと戻しながら。

[メイン] 因幡月夜 : 「何と来ました!?」
大慌てで尋ねる
心配していた対象から連絡が来たのもあり、少し前のめりで

[メイン] 浜野 日和の連絡 : 私はもう魔法少女を辞退します。
連絡が遅れた上に勝手なことを言ってごめんなさい。
でもこれ以上はもう……戦えません。

[メイン] キボー : 「ということだぞくそが」

[メイン] 西住 しほ : ─────おそらくは、ネガティによる被害を受けた、というものではないことが伺え
不愛想な表情ながらも、まずは一つの安堵と
そしてもう一つ芽生えた、憂鬱な感情。

[メイン] キボー : 「魔法少女は強制じゃないからやめるやめないは自由だけど、状況が状況だから確認は欲しいわぁ〜」

[メイン] 西住 しほ : 「……ええ、その通りですね……その心身を癒すことができるのも
 私達だけ─────ですからね」

[メイン] 因幡月夜 : 「……えっ」
呟き、少し言葉を失い、身体を硬直させ、もう一度か細く
「…………えっ」
なんで?と思考を巡らせて

[メイン] 西住 しほ : マジカルガールは、その存在を秘匿されている
そのため、活動を続けていく中で、精神的ストレスを抱えた場合
それを打ち明けることができる相手が、中々見つからない、というのが
マジカルガールの弱点の一つとも言えるものであり。

[メイン] キボー : 「連絡が取れたので接触は容易だけど、裏にネガティが控えている可能性もあるから注意してと事前に警告する大人なミルクちゃんなのです」

[メイン] 西住 しほ : 現に、この件に対処できるマジカルガールは3人のみ。
それくらいにまで、マジカルガールという共通認識を持った
交友関係を築くのは、厳しい。

[メイン] 西住 しほ : 「加えて」

[メイン] 西住 しほ : 「マジカルガールによる、"負の感情"の発生」

[メイン] 西住 しほ : 「これは、"私達"にとっては見て見ぬふりができないものですからね」

[メイン] 因幡月夜 : 「……そうですね」

[メイン] 西住 しほ : ネガティとは、人の負の感情によって生じる存在である。
無論、暗い感情になっただけでは、ネガティが生まれるといったことはないが
しかし、魔法という力を持ったマジカルガールの場合は、どうなるかが分からない。

[メイン] 西住 しほ : 自分達にとっては、未知の領域であり
それを放っておけば、"日常"の危機が訪れることも、可能性としては存在する。

[メイン] 因幡月夜 : 「…………何故……?」
ようやく絞り出した言葉はこれが精一杯、戦えないのはわかるが、それならばどうして先に報告しなかったのか。
更に言うならばそんな状態の人を放っておくなどもまた出来ないわけで

[メイン] ルシ子 : 「ネガティがいても平気平気★ アタシに任せてよ!」
普段と変わらない、調子に乗った感じでそう答える。

[メイン] 因幡月夜 : 「……速度を上げてください」
不安やそう言った感情が、強くなりつつも

[メイン] 西住 しほ : 信号は、青に変わる。

[メイン] 西住 しほ : 因幡の言葉と、その顔に同情の念を抱きながら。

[メイン] 西住 しほ : 「─────ええ」
アクセルを少し踏む。ぐわりと発進する。

[メイン] 因幡月夜 : 「……その時は是非」
ルシ子の返事には上の空で、少し低い声のトーンで

[メイン] 西住 しほ : ……とても良い子です、この子達は
人の不幸に対し、心配をすることができることができるのは
人として、素晴らしいことです。 ……私の娘が、そうしたように。

[メイン] 西住 しほ : ……浜野さんとの面会は、私のような、愛想笑いもできないような
年上の女よりも、同年代の二人の方がきっと、滞りなく進むでしょう。

[メイン] 西住 しほ : ─────その間、私は……私の成すべきことを、成していきましょう。

[メイン] 西住 しほ : ブロロロ。車のエンジン音が響くのであった。

[メイン] 西住 しほ :  

[メイン] 西住 しほ :  

[メイン] 西住 しほ :  

[メイン] 因幡月夜 : 浜野 日和さんについて調べますー
知恵で、難易度とかあります?

[メイン] GM : 8

[メイン] 因幡月夜 : 5D+0>=8 【知恵】判定 (5D6+0>=8) > 22[1,5,5,6,5]+0 > 22 > 成功

[メイン] GM :  

[メイン] GM : ・浜野 日和(12)について
小学6年生のマジカルガール。
「自分は平凡だ」と思っており、引っ込み思案なところもあるものの、困ってる人を見かけると放っておけない優しい性格。
平凡な自分を変えたい、自分が動くことで助けられる人がいるなら……という理由でマジカルガールになることを決意。

詩織という姉がいる。
彼女は日和より前にマジカルガールになっていたが、半年前に穢れが溜まってしまいマジカルガールを続けられなくなった。
皆と笑い合うのが好きなムードメーカーだったが、穢れの影響で無気力になり、大好きだった学校も行かずに不登校になる。

無気力の原因が一般には解決不可能な穢れなので、面倒を見ていたのは日和。

[メイン] GM :  

[メイン] GM : 浜野家は二階建ての一軒家。
取り立てて変わったところはない……普通の人から見たらの話だが。

[メイン] GM : ネガティの気が渦巻いているのを肌で感じる。
明らかな異常事態なのが伝わるだろう。

[メイン] GM : その気は浜野家を中心に山谷町全体へ広がっており、このままだと町一帯がネガティの影響下になりそうだ。

[メイン] GM :  

[メイン] 因幡月夜 : 渦巻くネガティの気配は感じつつも、杖を付いたまま扉の前に

[メイン] ルシ子 : 月夜と一緒に訪問。

[メイン] 因幡月夜 : そのまま㌧、と
中にいる日和に対して呼びかけるように、数回扉をノックする

[メイン] 因幡月夜 : もう少し利口なやり方があると言われると否定できないのだが。
インターフォンは何も見えないこともあり生憎見つけられないし、見つけても押せないし、押せても耳が痛くなるの三重苦の為に、原始的にも程がある呼び出し方法を取ったわけだが……

[メイン] 因幡月夜 : 「すいません、日和さんはいらっしゃいませんか?」
こう言った呼び出しにはしかも慣れてない。される側な事はそこそこあったがする側に回った事は多分初めてだし、された時のやり方を真似るしかないのでこうするしかないのだが

[メイン] GM : 応答はなかった。

[メイン] 因幡月夜 : 「す…すいませーん!捜索の依頼を受けて来た因幡です!」
ならばと自己紹介と何を目的にやって来たのかを説明しようと、自分がそちら側であると言う事を端的に説明するように呼びかける

[メイン] 因幡月夜 : 中にネガティの反応があるにも関わらず、ではある。
このまま無視して備えられる可能性もあるし、奇襲を掛けられる可能性ももちろんある、が。
そう言った深謀より先に割と後先考えずに

[メイン] 浜野 日和 : 「私は……もう疲れちゃったの」

[メイン] 浜野 日和 : 「だから休ませてください……」

[メイン] 浜野 日和 : 弱々しい声が扉越しに返ってくる。
疲れ切っているのは本当のようで、魔法少女関連に関わるのも億劫といった様子だ。

[メイン] 因幡月夜 : 「……」
少し無言で佇んだ後に、情報の通りだなと思いつつ

「良ければ、どうして疲れたのかを教えてもらえませんか?」
情報でわかっているとは言えども、何故そうなのかをハッキリとその口から聞いておかないと本質は何一つも分かりはしないので

[メイン] ??? : 「どうもくせぇと思ったら……田舎に派遣されてきたマジカルガールのにおいだったか」

[メイン] GM : 返答したのは粗野な口調。
明らかに日和のものではない……しかしマジカルガールのことを知っている。
誰が話しているかはおおよそ察しはつくだろう。

[メイン] 因幡月夜 : 「くさいってなんですかくさいって!」
おおよそ察しはつく、それ故に警戒心を2段階ほど上げながら

[メイン] ルシ子 : 「アタシ匂うかな?」
くんくんと、腕のにおいを嗅いだりしている。

[メイン] ネガセラフ : 「おれ達にとっちゃあ希望がどうこう宣うマジカルガールはくせぇんだよ!」

[メイン] ネガセラフ : 後ろから気配もなく姿を表したのはガラの悪そうな小太りの男。

[メイン] ネガセラフ : そして──

[メイン] ネガセラフ : 有無を言わさずに負の魔力を2人に解き放つ!!

[メイン] ネガセラフ : 3d10 ダメージ (3D10) > 13[3,6,4] > 13

[メイン] 因幡月夜 : 聞こえてはいた、来るかもしれないと言う想定はしていたとも
しかし今回は個人に対して意識を割きすぎたのか、対応が本当に僅かと言えるほどに遅れ

[メイン] 因幡月夜 : 「きゃあっ……!」
勢いのまま軽躰はそのまま飛びそうになり、何とか無理矢理杖を支えにして飛ばないようにするもののダメージは逃せるはずもなく
魔力により身体の節々を強く痛めつけられたものの
それでもなお、その光の映らない真紅の瞳は玄関の方を向いたままであった

[メイン] ルシ子 : 「きゃっ」
突然背後から声をかけられ驚くも──

[メイン] ルシ子 : すっと、反射的に杖を取りだし、自分に襲いかかる負の魔力を打ち消す。

[メイン] ネガセラフ : 「1人食らったか……なら、おれがどういうネガティかもわかっただろ」

[メイン] GM : 因幡に入り込んだ負の魔力が、感情にも影響を及ぼしている。
恐らくこれが日和が塞ぎ込んだ元凶──

[メイン] GM : 『諦観』だ。

[メイン] GM : もうやめた方がいい。
続けても辛いだけだ。
これ以上は傷つくだけだ。

そんな感情が浮かんで、脳裏にべったりと張り付いていく。
まだ致命的ではないので気力を失うわけではないが、これに支配されてしまったらどうなるかの例は既に示されている。

[メイン] 因幡月夜 : 痛みや苦しみ、悲しみといったような表情が混ざったかのように顔を歪ませる
なる…ほど、これを無遠慮に放ってくるのは危険にも程がある 
もうやめてもいいんじゃないかと強く嘯く声が脳裏に浮かび続ける

[メイン] 因幡月夜 : 「……諦観のネガティですか。それを日和さんにも」
受けて得た感想をそのままに

[メイン] ネガセラフ : 「グフフ……その通り。
 あいつはもう“諦めた”」

[メイン] ネガセラフ : 「だがな……」

[メイン] ネガセラフ : 「それは悪いことか?」

[メイン] ネガセラフ : 開き直った……というわけではないのは茶化したような口調や表情をしていないことから窺える。

[メイン] ネガセラフ : 「そこで諦めりゃあ何事もなくお前らは日常を送れるわけだ、それのどこが悪い?」

[メイン] 因幡月夜 : 「……別に、それを悪い事とは断じるつもりもありません。ええ、間違ってはいないのでしょう」
事実、諦めや諦観には負の意味だけが込められているわけでもない
何かしらの方向変換にもそれは適応されるし、現に今回のケースであるならば日常に対して適応されると言えるだろう

[メイン] ネガセラフ : 「なら帰りな!
 お前ら全員が諦めりゃあ戦う理由もなくなるんだからな」

[メイン] 因幡月夜 : 「……だからと言ってそれを手放しに賛同するつもりも、ありません」
人は何度も諦める。諦めたことのない人間などはいないし、それが成し遂げられる人間は人間のくくりには当てはまらない。だからこそ

[メイン] 因幡月夜 : 「諦めるとその場で立ち止まる事は……決して違うと思うので」
諦観、諦めるという行為には自信の渇望を捨て去ることにも繋がる
であるならば、それを捨て去ったまま他を拾い上げずに止まるなど、それこそ…

[メイン] ネガセラフ : その言葉を受け、忌々しそうに因幡を見やる。
それは根本的に相入れないものを見る目だった。

[メイン] ネガセラフ : 「金髪にも一応聞いておこうか……“諦めて”帰るんならこちらも深追いは“諦める”ぞ」
魔力を打ち消した後に動きを見せないルシ子に問いかける。

[メイン] ルシ子 : むむむ…。正直難しいことはよくわからないから、2人の会話中は頭上に?を浮かべてたんだけど──

[メイン] ルシ子 : 「キボーが言ってたこと、まだなにもできてないし、それに──」
「今あなた、月夜に攻撃したでしょ?そんな野蛮なやつは放っておけないよ!」
取り出したままの杖を、ネガセラフの方に構える。

[メイン] ネガセラフ : 「キボーの言いなりってわけか、まあ典型的なタイプだな……」
期待はしていなかったが、と溜息を吐く。

[メイン] ネガセラフ : 「あらゆる戦いは“諦めない”から続くというのに……結局おれ達はどちらかが“諦める”までやりあう運命というわけか」
右拳を握りしめると、そこに魔力が集中する。

[メイン] ネガセラフ : 「どちらかが“諦める”までやるしかないようだ」

[メイン] 西住 しほ :  

[メイン] 西住 しほ : 戦争魔法。
それは、戦争という行為における
ありとあらゆる武力装置を、何の代償も無しに召喚し、意のままに操ることができる魔法。

[メイン] 西住 しほ : 「─────目を閉じてくださいッ!!」

[メイン] 西住 しほ : 閃光弾が放たれる。

[メイン] 西住 しほ : それは、ルシ子とネガセラフの間に落ち
眩い光が、少女の家の中で濃縮するように、一気に拡散される。

[メイン] system : [ 西住 しほ ] 魔力 : 12 → 11

[メイン] 因幡月夜 : 「しほさん!?」
一触即発と言った流れで、構えようとした矢先に閃光弾が放たれる
目を閉じろの言葉からか、何が放たれるのかは予測できたのもあり…何より盲目であった事が今回ばかりは幸いした

[メイン] ネガセラフ : 「なッ……ぐああっ!! 目が……!!」
網膜が焼けるのを防がなければならず、思わず目を閉じる。
それが否応なしに隙を作ってしまうことを理解していても、そうせざるを得なかった。

[メイン] ルシ子 : 「きゃっ」
突然の強い光に目が眩む。

[メイン] 西住 しほ : ─────そこに現れた女性は、フリッフリの衣装を身に纏う、黒髪の女性であった。

[メイン] 西住 しほ : 殺傷力こそ無いが、この冷水を掛けるには十分なものであっただろう。
ネガティとは、本来、現代兵器では傷一つ負わせることすら叶わない存在であるが
生命体ゆえに、それを逆手に取った緊急手段を取ることは可能。

[メイン] 西住 しほ : 「……ネガティがこの周辺区域にいないかどうかを探しておりましたが……
 なるほど……灯台下暗しとは、まさしくこのことですね……
 まさか、浜野家のすぐ近くに潜伏していたとは……」

[メイン] 西住 しほ : 馬鹿みたいな乙女衣装ながらも、冷や汗を垂らし
状況を瞬時に把握。

[メイン] 西住 しほ : 「─────ここは、浜野さんの"日常"が紡がれる場所です!
 ここでの戦闘は、私達にとっても、あまり好ましくはありません!」

[メイン] 西住 しほ : 「因幡さん!ルシ子さん!ここは"諦めて"……一時撤退です!」

[メイン] 因幡月夜 : そんな衣装であることはさっぱりわからないのだが、その場で戦うことはそれこそ帰る場所すら無くしてしまいかねない
その言葉は正しく……だからこそ

[メイン] 西住 しほ : マジカルガールの戦闘規模は、人が想像するよりも遥かに大きい。
やろうと思えば、そこら中にクレーターを出現させてしまうくらいの火力の応酬が行われる。

[メイン] ネガセラフ : 「逃がすわけねェだろうが!!」
閃光弾も一時的なもの。
目を開け、号令を上げるものをようやく視認したが──

[メイン] 西住 しほ : であれば、日和にとっての心の安らぎである、姉の存在。
その生命が危ぶまれることは、火を見るよりも明らかであり。

[メイン] ネガセラフ : 「何だこのババアは!?」

[メイン] 西住 しほ : 「くっ……!回復が思ったよりも早いです……!」

[メイン] 因幡月夜 : 「………ッ」
最後に言い返そうとしたものの、諦めない限り彼方は執拗に攻撃して来る事は理解できたので
黙りこくって

[メイン] 西住 しほ : ※フリッフリの衣装のババア

[メイン] ネガセラフ : ババアがフリフリの衣装を恥ずかしげもなく来て、子供達と混じっている。
それはババアでも魔法少女を諦めないを体現しているようなもの……つまり。

[メイン] ネガセラフ : 「ぐっ……こんな醜いもの、存在自体が許せねェ……!」

[メイン] 因幡月夜 : 「そこまで言われるものなんです!?」

[メイン] 西住 しほ : 「醜い……?」バキバキ

[メイン] ネガセラフ : 「逃げるとか言ったな……?
 だがお前みたいな生き恥をそのまま逃がすとでも思ったか?」

[メイン] 西住 しほ : こんなおばさんであっても、心は女のつもりだったのだろう。
しほの逆鱗に触れるッッ!!!─────が、今は冷静にならねばならない時であった。

[メイン] 西住 しほ : 「………ッ!?一体、何を………!?」

[メイン] 西住 しほ : くっ殺騎士のような目線をネガセラフへ向ける。

[メイン] ネガセラフ : あくまで冷静になろうとする西住とは対照的に、ネガセラフの体は業火に包まれていく。

[メイン] 西住 しほ : 「なッ─────!?」

[メイン] 因幡月夜 : 「……何となく音で察せますが……何が?」

[メイン] ネガセラフ : 「おれはクライカンパニー幹部“ネガセラフ”
 諦観を司るネガティ……」

[メイン] 西住 しほ : 「─────ッッ!?!」
その言葉に、皺交じりの目が大きく開かれる。

[メイン] ネガセラフ : 「特級の生き恥を見せられちゃあ……本気で潰すしかねェな!!!」

[メイン] 因幡月夜 : 「……幹部!?」

[メイン] 西住 しほ : 「ま、まさかッ……!?ここまで強力な力を持っていたのは……!?
 幹部、だったから、ですかッ………!?」

[メイン] ネガセラフ : セラフとは熾天使のことである。
熾天使とは、偽ディオニシウス・アレオパギタが定めた天使の九階級のうち最上とされる存在。

[メイン] ネガセラフ : そして熾天使の「熾」は「火が盛んに燃える」の意で、神への愛と情熱で体が燃えていることを表す。

[メイン] GM : ネガセラフの身体を包む業火は、やがて三対六枚の翼を形作る。

[メイン] GM : そう、真の姿が顕現する──

[メイン] ネガセラフ : 「…………」

[メイン] 西住 しほ : 「─────"天使"………!」
ぽつりと、そう呟かずにはいられなかった。
身構え、応戦の態勢を作りつつも、それを迎え入れる。

[メイン] 西住 しほ : 眼前の巨大な、圧倒的な存在、そして無数の眼光。
それは、こちらを威圧させるには十分過ぎるほどであった。

[メイン] 因幡月夜 : 「………」
目には映らない、それでもなお彼のモノは映らないとは言え自身に対する威圧感なども圧倒的なモノであった

[メイン] ネガセラフ : その姿は一般的なイメージである天使とはかけ離れていた。
巨大な三対六枚の翼に、いくつもの眼がギョロギョロと3人を見下ろす。
化け物と呼ぶに相応しかった。

[メイン] ルシ子 : 閃光弾の影響で目を回していたが、しほの、『天使』という言葉を聞き、我に返る。

[メイン] ネガセラフ : 「闘争、諦めないから起こる。
 なれば、諦めることだ……それが終結となる」

[メイン] 西住 しほ : 重々しい言葉が、まるで反響するように聞こえ
苦虫を嚙み潰したような顔になりながら、その存在を見上げる。

[メイン] 西住 しほ : そして、その主の言葉は真理とも言えるようなものであった。
人間は、諦めないからこそ、誰かと競うことを続ける。
やがてそれは、悪い方向に行くことだってあり得る。

[メイン] 西住 しほ : 諦めきれないからこそ、何かしらの形で勝とうとする。
それが、ルール外の方法であっても、どんな手段を使ってでも
諦めないがために成され、そして人々が傷つき倒れる。

[メイン] ネガセラフ : 山谷町に渦巻く負の感情がより一層強まる。
発生源であるこの場所となれば……いるだけで飲み込まれそうになるほどに。

[メイン] 西住 しほ : ─────戦争の縮図だ。

[メイン] ネガセラフ : 「終結に迎え」

[メイン] 西住 しほ : 「なッ……!?お、大きすぎるッ………!?」

[メイン] ネガセラフ :   ヘヴン
「“諦めの境地”」

[メイン] 西住 しほ : ─────今にも押し潰されてしまいそうなエネルギー量であった。

[メイン] 因幡月夜 : 立ち向かうのか、撤退するか
あれやこれやと考える内にも物事は進んでおり

[メイン] ネガセラフ : 領域と呼べる代物が展開される。
その場にいるだけで、今までとは比にならない“諦観”が心を埋め尽くす。

[メイン] 因幡月夜 : だからこそ、強大さに身体を震わせながらも
遅れを取り返すかのように一歩だけ前に進もうとして……

[メイン] ルシ子 : 「ううう…」
これくらい、いつもなら全然平気なのに、力が抜けていくような──。

[メイン] ルシ子 : からんと、持っていた杖をその場に落としてしまった。

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン]   : 「─────戦車道?」

[メイン]   :  

[メイン]   :  

[メイン]   : 「なにそれ?」

[メイン]   :  

[メイン]   :  

[メイン] 西住 しほ : ─────これは、一体……?

[メイン] 西住 しほ : 私が、積み重ねてきたものが、無くなっている─────?

[メイン]   : そう。

[メイン]   : ここは、諦観によって支配された世界。

[メイン]   : そして、西住しほが─────

[メイン]   :
・・・
諦めた結果であった。

[メイン] 西住 しほ : ……これは、私が、マジカルガールを、やらずに……。
そして、その責任を果たせずに……全てが、流れるがままに
自然のままに、世界が、構築されてしまった……もの。

[メイン] 西住 しほ : 「─────!」

[メイン] 西住 しほ : しほの目に映るのは─────自分の家に、娘が二人
揃っていた光景であった。

[メイン]   : 「なんか、そういうのよくわかんないけどさぁ
 でも、みんなでこうしていられるなら、それだけでいいんじゃない?」

[メイン]   : 「趣味?うーーん、なんか、どうでもよくない?
 そういうのがあってもさ、結局、あんまり意味が無いって言うか」

[メイン]   : 「それよりも、"諦めて"、気軽に暮らせたら、それでいいんじゃない?」

[メイン]   : 西住家が揃い、そしてそれぞれが笑い合い、楽しく過ごす景色が、そこに。

[メイン] 西住 しほ : 「……………………それ、は」

[メイン] 西住 しほ : ─────私は、西住家を継ぐものとして……
たとえ、どんな苦難があったとしても、"諦めず"に
西住流の教えに従い、真っ直ぐと生きてきたわけで……

[メイン] 西住 しほ : このような、未来はッ─────!!

[メイン]   : 「それよりもお母さん~!今日の晩御飯、なーに?」

[メイン] 西住 しほ : 「─────!」

[メイン] 西住 しほ : 娘の、キラキラに輝いた笑顔。期待に満ち溢れた姿。

[メイン] 西住 しほ : そこには、母と娘に間にあった、隔意の感情など微塵も無かった。

[メイン] 西住 しほ : 戦車道という、競い合うための趣味が消え去ったこの世界では
─────娘は、なんて健やかに過ごせて、なんて……生き生きとしているのだろう。

[メイン] 西住 しほ : しほの心が、蠢いた。

[メイン] 西住 しほ : そもそも、西住しほは─────今、"諦観"によって支配されてしまっている。

[メイン] 西住 しほ :  

[メイン] 西住 しほ :  

[メイン] 西住 しほ : ─────このままで、良いのではないか?

[メイン] 西住 しほ : そもそも、西住しほがマジカルガールをやっていた理由
それは、娘達の未来を守るためであった。
負の感情に支配され、その明るい未来が断たれないようにという
誰にも明かすことのできない、されど強い願いであった。

[メイン] 西住 しほ : しかし─────それは

[メイン] 西住 しほ :  

[メイン] 西住 しほ : 果たされている。

[メイン] 西住 しほ :  

[メイン] 西住 しほ : 「………………」

[メイン] 西住 しほ : これで……

[メイン] 西住 しほ : ………いいのでは?

[メイン] 西住 しほ : 「……今日は、ハンバーグ定食ですよ」

[メイン] 西住 しほ : ニコりと、微笑んだのであった。

[メイン] 西住 しほ :  

[メイン] 西住 しほ :  

[メイン] 西住 しほ :  

[メイン] 西住 しほ : 西住しほは、醒めなかった。

[メイン] 西住 しほ :  

[メイン] 西住 しほ :  

[メイン] 西住 しほ :  

[メイン] 因幡月夜 :  

[メイン] 因幡月夜 : もしも今までで見た中で一番幸せな夢は?と訊かれたら、確実に今であると言える
そんなモノが"眼前"にあった

[メイン] 因幡月夜 : 色んな人が近くを通り過ぎ、小鳥がそこを飛び、蝶がひらひらと近くを舞う

[メイン] 因幡月夜 : 何より一番だったのは、空は青かったことを目で確認した事だった

[メイン] 因幡月夜 : 誰かを守ると断言できるほどの圧倒的な力は、無いことも感じた
だけど、そんなことよりも

[メイン] 因幡月夜 : 身体的なハンデも何もなく、色んなことから解き放たれたような感じが包み込んだ

[メイン] 因幡月夜 : 眼は見えるし、強く身体を動かすたびに痛みを感じることもないし、圧倒的な技量も無くなったし、それでも変わらず周りの人は元気に生きているし、多分幸せなのだろう

[メイン] 因幡月夜 : それでいいじゃないかと思う
何も無理な事をしなくても良かったし、そんな事を一人サボった程度じゃ別に世界なんてものは変わらない

[メイン] 因幡月夜 : だからもういいんだ、諦観に従って休めばいい
少し立ち止まってリラックスしてもいい、そのまま一生休んでみよう

[メイン] 因幡月夜 : よく聴こえる、この世界でも相変わらずこの耳は良く聴こえるものだ

[メイン] 因幡月夜 : ああ……だから

[メイン] 因幡月夜 :  

[メイン] 因幡月夜 : 「うるさい……私が聴きたいのはそんな声じゃ、ない」

[メイン] 因幡月夜 : 「"自分"の声なんて鬱陶しい…だけです、今更何寝ぼけた…事を」

[メイン] 因幡月夜 : 『それを踏まえて休めばいい』?
違う、そうではない

[メイン] 因幡月夜 : 「私は……!こんな幸福感を得る為にこんな事をするつもりは…無い!」
そうとも、元より人と触れ合う事も厳しかった身体
何も見えず、頼れるのは技量と聴覚だけ

[メイン] 因幡月夜 : そうだ───

[メイン] 因幡月夜 :  

[メイン] 因幡月夜 :  

[メイン] 因幡月夜 : 一人になるのは嫌だから、他人と関わりたい
他人と関わりたいのに目が見えないから、心で聞く
心で聞く為に、周りを守れるようになりたい

[メイン] 因幡月夜 : 初志貫徹を───忘れるつもりは、無い!
この場所ならそれを考える必要もないだろう、だけどそこで聴こえる声は自分の甘えだけなのだから

[メイン] 因幡月夜 : そうだとも、そのままだと守れないから強くなりたいと願ったのだし
目が見えないから人の言葉をよく聞こうとするようになったのだし
一人になるのは辛いから……!

[メイン] 因幡月夜 : 諦観による方向転換など……そんなもの、生まれた時からやっているのだから

止まり続けることだけが、諦観ではないと示したいから!

[メイン] 因幡月夜 : その場から杖──否、刀を取り出して

[メイン] 因幡月夜 :  

[メイン] 因幡月夜 :  

[メイン] 因幡月夜 : 5D+10>=30 【知恵】判定 (5D6+10>=30) > 15[6,3,2,1,3]+10 > 25 > 失敗

[メイン] 因幡月夜 : ──否、まだだ!
足りなければ、補えばいい!

[メイン] 因幡月夜 : どんな時でも何とかしてみせたいから、手を伸ばしたのであれば──

[メイン] 因幡月夜 : 1d6 追加 (1D6) > 2

[メイン] 因幡月夜 : こんな都合のいい世界で躓いている場合じゃあ、無い!

[メイン] 因幡月夜 : 1d6 (1D6) > 2

[メイン] 因幡月夜 : だから………!1d6 (1D6) > 5

[雑談] system : [ 因幡月夜 ] 魔力 : 11 → 8

[メイン] 因幡月夜 : 震えていた手を、止めて
刀を自身の方に向けて

[メイン] 因幡月夜 : 腹部を───刺し貫き

[メイン] 因幡月夜 : 世界が再び、暗く明るく閉ざされた

[メイン] 因幡月夜 :  

[メイン] 因幡月夜 :  

[メイン] GM :  

[メイン]   : 「あの〜……」

[メイン]   : 「起きてくださ〜い……こんなところで寝たら風邪引いちゃうよ?」

[メイン] GM : 誰かがルシ子の身体を揺さぶっている。

[メイン] ルシ子 : 「むむむ…」

[メイン] ルシ子 : 身体を揺さぶられる感覚、誰だろう──、ゆっくりと瞼を開ける。

[メイン] 浜野 日和 : 「あっやっと起きた。
 床で寝てたから何事かと思っちゃった」

[メイン] ルシ子 : いぶかしげに睨むような視線を向ける。
『…誰?』
アタシを起こしたその子の姿を見て、真っ先にその考えが浮かんだ。

[メイン] 浜野 日和 : 丸眼鏡をかけた少女がルシ子の顔を心配そうに覗き込む。
彼女からしたら、事故か何かが起こっているのかも、と思ってもおかしくない。

[メイン] 浜野 日和 : 「私は浜野 日和。
 貴方は? 私の家にいるってことは、用があるんだろうけど、この辺じゃ見かけないし……」
小首をかしげて、疑問を投げかける。

[メイン] ルシ子 : 「アタシ?アタシはルシ子!」

[メイン] ルシ子 : そう返事をしたあと、日和の家と聞いて周囲を見回す。

[メイン] ルシ子 : 「……なんでアタシこんなところにいるの?」
疑問に対して疑問を投げ返してしまった。

[メイン] 浜野 日和 : 「ええっ!? わからないの!?
 どうしよう、側にお父さんやお母さんがいたりとかは……」
きょろきょろと辺りを見回す。
見知らぬ子が部屋の前で倒れてて、目的は知らないと語る。
不審に思っても誰も責めないが、日和はそれよりも心配の方が勝っていたが故に事態の解決を試みる。

[メイン] 西住 しほ : そこにいたのは………。

[メイン] 西住 しほ : 目尻に皺のある、キツそうな雰囲気のあるおばば。
………だが、心なしか、穏やかそうな雰囲気を醸し出していた。

[メイン] ルシ子 : 「アタシの家族なら、お姉ちゃんならいるけど──」
そこまで言いかけると、しほの姿が視界に入る。

[メイン] 西住 しほ : しほという人間が、何故ここにいるのか?
そういった疑問は

[メイン] 西住 しほ : “諦められる”こととなる。

[メイン] 西住 しほ : 「こんにちは、日和さん」
穏やかそうな表情のオババが、にこりと微笑みつつ、ルシ子の背後へと立つ。

[メイン] 西住 しほ : そしてルシ子の方へも視線を送り、先程まで見せていた、ガミガミおばば、といったような顔が一切見られないような
優しい顔で、にこりと笑う。

[メイン] 浜野 日和 : 「こんにちは。
 えーと、ルシ子ちゃんのお母さん……なのかな?」
ぺこりとおじき。
ズレた眼鏡を直しつつ、おばばを見つめる。

[メイン] 西住 しほ : 「忘れたのですか?ルシ子さん、私達は───」

[メイン] 西住 しほ : 「───全てを”諦めて”、そして遊ぶ為にここに来たのではないでしょうか?」

[メイン] 西住 しほ : そして、日和の方へと視線を戻し、微笑みの表情のまま。

[メイン] ルシ子 : しほの顔を見つめ、
この人の顔、どこかで見たような──。
そう思うも、頭の中になにかが欠けているような、そんな感覚。

[メイン] 西住 しほ : 「そうですね……私は、このルシ子、という子の……先輩、のようなものです
 責任者……というと、少しばかり堅苦しいですね」

[メイン] 西住 しほ : 「そもそも、”やらなければならない”だなんて
 そういったものがあるからこそ、人は苦しんでしまうものですから」
ニコニコと続ける。

[メイン] 西住 しほ : 「───日和さんも、ルシ子さんも、そうは思いませんか?」

[メイン] 浜野 日和 : “やらなければならない”という言葉で、チラリと奥の扉を見る。
そこには詩織と書かれたネームプレートが取り付けられていた。

[メイン] ルシ子 : 「アタシ、難し話はわかんない」

[メイン] 西住 しほ : 「遊びませんか?」
その視線を遮るように。

[メイン] 西住 しほ : 30代おばはんが、子どものようなセリフを。

[メイン] 西住 しほ : 諦めることができる、それは大人になるための道とは、聞いたことがある言葉だろう。

[メイン] 浜野 日和 : 「遊んでくれるの?
 今お父さんもお母さんも出かけてて、お姉ちゃんは部屋から出てこないから……今日は1人ぼっちだと思ってたけど」

[メイン] 西住 しほ : しかし、何でもかんでも諦めてしまうと、そこには信念が無くなる、つまり。

[メイン] ルシ子 : 「そうだね!アタシも難しいお話しより遊ぶ方が好き★」

[メイン] 西住 しほ : ───幼稚になる。

[メイン] 西住 しほ : 「はい、私も遊びたいところでしたし
 それにルシ子さんも、遊びたがっておりますからね」
にこっ、と笑う。

[メイン] ルシ子 : しほの笑顔に釣られて、キャハッと笑う。

[メイン] 西住 しほ : 「一人ぼっちに耐えるなんて責任
 そんなのに耐える必要なんか、ありませんよ
 “諦めちゃいましょう”」

[メイン] 浜野 日和 : 「そっか! 大人の人がいるなら安心だよね。
 ルシ子ちゃん、遊ぼ!」
西住の言葉に笑顔で答え、そのままルシ子を誘う。

[メイン] 浜野 日和 : 新しい友達に胸を躍らせる。
とにかく普通に遊びたかった、ただそれだけだった。

[メイン] ルシ子 : 「うん! 行こう行こうっ」
日和に誘われるままに、ついて行く。

[メイン] 浜野 日和 : 「1人で食べる予定だったお菓子が部屋にあるから一緒に食べよ!
 それとそれと、ゲームもあるし──」
そのままルシ子を自分の部屋に案内しつつ、どう遊ぶかを色々と話していく。

[メイン] 浜野 日和 : ドアノブに手を伸ばす。
この先に行けば、楽しい時間が待っている。

[メイン] ルシ子 : 「むむむ…」

[メイン] ルシ子 : 『何して遊ぼうかなぁ』と思いながら、右手の杖をくるくる回そうとするが、そこにはなにもなく

[メイン] ルシ子 : 「…?あれ?」
すぐさまじっと右手を見る。
先ほど、しほの顔を見て感じた違和感と同じ、『なにか』が足りない感覚。

[メイン] ルシ子 : 「まあいっか★」
でもすぐにその違和感も払拭され、日和が扉を開けるのを楽しみに待つ。

[メイン] 因幡月夜 :  

[メイン] 因幡月夜 :  

[メイン] 因幡月夜 : 「待って!!」

[メイン] 因幡月夜 :  

[メイン] 因幡月夜 :  

[メイン] 因幡月夜 : 隣から、大きく声を荒げる

[メイン] 因幡月夜 : 「その先に……行っちゃダメです」

[メイン] 因幡月夜 : ぜぇぜぇと肩で息をしながら、その見えない瞳を日和に向ける

[メイン] 浜野 日和 : 「ひぅ! な、何……!?」
その声にビクッと驚いて、ドアノブから咄嗟に手が離れる。

[メイン] 浜野 日和 : 「誰……?」
声のする方を向くと、息を荒げた白髪の少女。

[メイン] ルシ子 : 「あれ?月夜じゃん。 いつの間に来たの?」

[メイン] 因幡月夜 : 「因幡月夜です。今さっき来ました」

[メイン] 因幡月夜 : 「それに……覚えてるんじゃないですか?あの時の玄関でのこと」

[メイン] 浜野 日和 : 「えっ玄関って……じゃあ」
こちら側に来る前にたまらず交わしたあの一言を覚えているの……?

[メイン] 因幡月夜 : 「はい!」
にこりと笑顔を浮かべて、返事をする

[メイン] 浜野 日和 : 「お、覚えてたら……何なの?
 私達、今から遊ぶから」
気丈に振る舞っているつもりでも、声の震えから動揺を隠しきれていない。

[メイン] 浜野 日和 : まるで、これから叱られることを予測した子供のような態度だった。
目を見ようとしないし、核心からなるべく遠ざかろうとする。

[メイン] 因幡月夜 : じっと日和の方に視線を合わせようと、顔を動かして

[メイン] 因幡月夜 : 「そんなに動揺しないでください、深呼吸深呼吸」
笑顔は変わらずに訴えかける

「まずは私の眼を見て、ゆっくりでいいですから」
自分からは合わせられないのだから、強いる事になるが他人から合わせてもらおうと

[メイン] 浜野 日和 : 「ね、ねえルシ子ちゃん……因幡さんと知り合いなんでしょ?
 た、助けてよ」
助けを求めるように、視線をルシ子に向ける。
因幡がどういう存在かも、何が聞きたいかも察しているから逃れようとしている。

[メイン] ルシ子 : 日和の怯えるような視線を受け、うなずいてから月夜と日和の間に割り込む。

[メイン] ルシ子 : 「月夜。日和が困ってるみたいだから無理強いは良くないよ」

[メイン] ルシ子 : 「月夜もさ、難しいこと考えないで、一緒に遊ぼうよ★」

[メイン] 浜野 日和 : 「わ、わ、私がマジカルガールを辞めたって、貴方には関係ないでしょ。
 辞めるのだって自由なんだし……」
ルシ子の後ろから顔を少し覗かせる。

[メイン] 因幡月夜 : ルシ子の発言に頷きながら、それでいてちょっとばかり困惑した表情を浮かべて
「辞める辞めないは別に本人の自由だと思います」

[メイン] 因幡月夜 : 「だけど、全部が全部……自分の意思で辞めるって判断したわけじゃないのならば……話は違います」

[メイン] 浜野 日和 : 「何でそんなに、食い下がるの……?
 面倒じゃないの? 辛くないの?」

[メイン] 浜野 日和 : 「貴方は優しくしてるのはわかってる、でも……私、酷いこと言ってるのに。
 どうして、まだ辞めないの……?」
ルシ子の身体に隠れていた頭が、少し出る。
怯えはあれど、それだけではない……興味も孕んだ問いかけ。

[メイン] 因幡月夜 : 「どうしてって…そりゃ」

[メイン] 因幡月夜 : 「こう言うのって、放っておけないんですよ」

[メイン] 因幡月夜 : 「それにほら、貴女の話も全然聞いてませんから」

[メイン] 因幡月夜 : 「……一人ってのはとても辛いですし」

[メイン] 因幡月夜 : 「だから、辞める理由なんてないんですよ
困っている人の手伝いになりたいですし」

[メイン] 浜野 日和 : 「……じゃあ」
ルシ子の後ろから姿を現し、隣に立つ。

[メイン] 浜野 日和 : 「私の話を聞いたらここから逃げてね」と前置きして、事情を話し始める。

[メイン] 浜野 日和 : 「お姉ちゃんもマジカルガールだったけど、穢れが溜まって魔力も気力も失って……別人みたいになっちゃったの」

[メイン] 浜野 日和 : 本来はムードメーカー気質で、一家も彼女がいるだけで明るい雰囲気が保たれていたが……度重なる活動でその明るさは失われていった。
事前に調べていた情報と一致する。

[メイン] 浜野 日和 : 穢れが原因ということもあり、一般人には解決不可能な問題。
両親は手を尽くしたがどれも成果は出せず、引きこもりと化した姉を放置するようになっていった。

[メイン] 浜野 日和 : 「私がお姉ちゃんの面倒を見なきゃって思ったんだ。
 穢れのせいだってわかってるんだから、きっと戻るからって」

[メイン] 浜野 日和 : 「食事を作ったり、部屋を掃除しようとしたり……勉強だって教えようとした」
俗に言う“ヤングケアラー”というものだった。
毎日献立を考える、掃除も洗濯もする、小学生が中学生に勉強を教える為に本来より進んだ勉強をするまで至っていた。

[メイン] 浜野 日和 : 「で、でもぉ……」
話しているうちに瞳が潤う。
そして涙が零れ落ち、頬をつたう。

[メイン] 浜野 日和 : 「い、いつまでも良くならないどころか、鬱陶しがられる。
 あんなに変わり果てたお姉ちゃんを見るのだって辛いのに、何も出来ない……」

[メイン] 浜野 日和 : 「気づいたらここにいた。でも全部わかってる。
 私も穢れが溜まっちゃったんだね……どこまでかわからないけど」

[メイン] 浜野 日和 : 「私みたいな凡人は、側にいる人すら助けるのを諦めて自分のことを考えるしかない。
 私はもう駄目なの、だから……」

[メイン] 浜野 日和 : ルシ子の手をぎゅっと握る。
仄かな魔力が流れ込む、そうすると記憶が戻っていくだろう。

[メイン] ルシ子 : 「──っ!?」
頭の中で欠けていたピースが急に埋まる感覚。

[メイン] ルシ子 : 強く握られた自分の手の方を見たあと、視線を上げ、隣にいる日和と、眼前にいる月夜の方を困惑顔でそれぞれ見る。

[メイン] 因幡月夜 : 「戻りましたか!」

[メイン] 因幡月夜 : 魔力の流れを感知して、ルシ子の方に顔を向ける

[メイン] 浜野 日和 : 「ごめんね、巻き込んじゃって。
 それと……皆はもう逃げて」

[メイン] 浜野 日和 : 「皆は私より凄い人なのに、ここにいたら私みたいな駄目な子になっちゃうよ」

[メイン] 因幡月夜 : 「そんな事ないです!」
再び声を荒げて、大きく否定する

[メイン] 因幡月夜 : 「ずっと一人で頑張っていたすごい人を駄目な人なんて言えません!」

[メイン] 因幡月夜 : 「どれだけ大変だったとしても!今の今まで頑張ってきていたのに!」

[メイン] 因幡月夜 : 「それを駄目の一言で片付ける事なんて出来ません……出来るわけ、無いじゃないですか」

[メイン] 因幡月夜 : 「何をするにしても皆で一緒に、です。何でもかんでも一人で終わらせようとしちゃダメなんですから」

[メイン] 因幡月夜 : そう言って、日和の手をその小さい手でなんとか無理にでも掴もうと伸ばす
どうして見捨てる事ができようか、そんなものは認めない

[メイン] 浜野 日和 : 「わ、私のことはいいんだよ。
 ネガティだってキッカケに過ぎなかっただけで、結局全部投げ出したんだから」
そのまま伸ばされた手に掴まれる。
頭に疑問符が浮かんでいた、早く逃げないとネガティに勘付かれるかもしれないのに。

[メイン] 浜野 日和 : 「ルシ子ちゃんと西住さんを連れて逃げて、そうしないと──」

[メイン] 因幡月夜 : 「そんな日和さんだけ仲間はずれにするような、寂しいこと言わないでください。だから……」

[メイン] 因幡月夜 : 「4人皆でここから出て、それから色々と考えましょう!」
掴んだ手を絶対に離さないと言うように強く握り、そのまま手を引っ張り───

[メイン] GM : しかし、その手は払われる。

[メイン] ??? : 「どうもくせぇと思ったら……田舎に派遣されてきた諦めの悪い魔法少女のにおいだったか」

[メイン] 浜野 日和 : 「あ、あああ……」

[メイン] ネガセラフ : 手を払ったのはネガセラフ(友彦の姿)だった。
記憶を取り戻し、尚も諦めないマジカルガールのくせえ臭いを嗅ぎつけるのにそう時間はかからない。

[メイン] ネガセラフ : 「戻ったところで何が出来るってんだよォ!
 穢れちまったら元には戻らねェよ、じゃなきゃとっくにキボーが対処してんだろ?」

[メイン] ネガセラフ : ふんっと鼻を鳴らす。
実際その通りで、穢れが溜まってしまえば、少なくともマジカルガールには復帰出来ない。
だからキボー側もそれを強く警戒し、マジカルガールにもその旨を伝えている。

[メイン] ネガセラフ : 「そこの金髪は何も知らねェってツラしてるが、お前は違うだろ?
 ならわかってるはずだ。
 キボーがそれでもマジカルガールを使ってるのは、自分の生存の為にお前らを鉄砲玉にしてるってことぐらいはよ!」

[メイン] ルシ子 : 「えっ…。なにいってんの?」
俯いていた顔を上げ、視線をネガセラフの方へ向ける。

[メイン] ルシ子 : 記憶は戻ったものの、少し脳内整理をしていてぼーっとしていたところに、ネガセラフから思いも寄らない言葉を受ける。

[メイン] ネガセラフ : 「お前みたいな遊び半分のアホンダラは利用されてるっつってんの!」

[メイン] ネガセラフ : 「キボーは自分達が生きるのに俺らが邪魔だけど大した力がねェから、口八丁で手伝わせてるだけなんだよ。
 対価も碌に支払わねェで高みの見物決め込んでな」

[メイン] ネガセラフ : 「更に教えとくか。
 俺達ネガティは未来で戦争の為に人間共に造られたが、いざ戦争が終結に向かう段階で用済みとされたんだ。
 だから過去の世界まで逃げてきた」

[メイン] ネガセラフ : 「過去の世界に影響を及ぼせば、ネガティの未来も変えられるからな……だがキボー側はそれじゃ困るからここまで追いかけてきやがったのさ」

[メイン] ルシ子 : 「むむむ…」

[メイン] ルシ子 : 『ネガセラフが言っていることは本当なの?』と、問う視線を、周りの3人へと向ける。

[メイン] 浜野 日和 : 「それは……」

[メイン] ネガセラフ : 「コイツが誰にも相談しなかったのが何よりの証拠だろ!」
にやりと笑って、日和を指差す。

[メイン] ネガセラフ : 「自分で造っといて手に負えなくなったら処分。
 そんな身勝手に事情も知らせずに付き合わせる。
 そんな誠意のカケラもねェキボー共を土壇場で信じ切れなくなったから“諦めた”のさ」

[メイン] ネガセラフ : 「コイツが諦めたのは現状が辛いだけじゃねェ……。
 『全員がそうやって諦めちゃえば不毛な争いする必要もなくなる』ってことに俺が気づかせたんだよ」

[メイン] ネガセラフ : 「キボーもネガティも!
 多くを望まなければ諍いなんか起こらねェ!!」
両手を掲げ、高らかに宣言。
互いの妥協、それこそが闘争を終結に向かわせると。

[メイン] ルシ子 : 月夜や日和の表情を見て、ネガセラフが言っていることが本当のことだと察する。

[メイン] ルシ子 : 『諦めれば争いはなくなる』さっきまでアタシも多分そういう状態だった。

[メイン] ルシ子 : でも──、

[メイン] ルシ子 : 「でも、アタシは争ってるつもりはないよ?」

[メイン] ルシ子 : 「アタシにとっては遊びだし★」

[メイン] ルシ子 : 「あなたが諦めさせたあとも、アタシが遊ぶ気持ちはなくしてなかったのがその証拠だよ!」

[メイン] ルシ子 : 利用されてるのなら、逆に自分が利用すればいい。
アタシがやりたいようにやるだけ。

[メイン] ネガセラフ : 「俺達と戦って消滅させるのがお前の言う“遊び”か?
 そんなもん求めちゃいねェんだよ」

[メイン] ルシ子 : 「それじゃ消えないように仲良くしなよ★」

[メイン] ネガセラフ : 「じゃあ今すぐ失せな……ネガティがどんな存在かぐらいは聞いてるだろ?
 仲良くとか、楽しいとか……そういうポジティブな感情そのものが致死の毒。
 そういう風に造られてんだ」

[メイン] ルシ子 : 「…それってつまんなくない?」

[メイン] ルシ子 : 「生きてるなら、そんな悲しいこと言わず、もっと楽しもうよ!」

[メイン] ネガセラフ : 「それは『殴られても笑っていれば楽しい』と言ってるようなもんだぜ」

[メイン] ネガセラフ : 「根本の価値観が違うってことを理解していないようだな……簡単に仲良く出来るならキボーもネガティも必死こいてねェよ」

[メイン] ルシ子 : 「アタシは殴んないし。それにいやならいやって言えばいいじゃん」

[メイン] ルシ子 : 「あとさ。せっかく過去まで来たんだったら、仲良くなれる道を探せばいいのに」

[メイン] ネガセラフ : 「だから、そもそも仲良くとかそういうのが毒だって──」

[メイン] 西住 しほ :  

[メイン] 西住 しほ : 4D+8>=30 【知恵】判定<西住流戦車道>LV8 (4D6+8>=30) > 14[1,5,5,3]+8 > 22 > 失敗

[メイン] 西住 しほ : 魔力1点消費

[メイン] system : [ 西住 しほ ] 魔力 : 11 → 10

[メイン] 西住 しほ : 22+1D>=30 (22+1D6>=30) > 22+4[4] > 26 > 失敗

[メイン] 西住 しほ : 魔力1点消費

[メイン] system : [ 西住 しほ ] 魔力 : 10 → 9

[メイン] 西住 しほ : 26+1D>=30 (26+1D6>=30) > 26+3[3] > 29 > 失敗

[メイン] 西住 しほ : 魔力1点消費

[メイン] system : [ 西住 しほ ] 魔力 : 9 → 8

[メイン] 西住 しほ : 29+1D>=30 (29+1D6>=30) > 29+3[3] > 32 > 成功

[メイン] 西住 しほ :  

[メイン] 西住 しほ : ─────声が、聞こえた、それは、光へと手を伸ばそうとする者達の声。

[メイン] 西住 しほ : そして─────"真実"に苦しみ、迷える者達の声。
正の感情と、負の感情が入り乱れて、スクランブルのようになったその空間に
─────女は、意識を取り戻す。

[メイン] 西住 しほ : ……とても、良い夢を見れた。
闘争を諦めることで、なんと幸せな人生を歩めるのだろうか。

[メイン] 西住 しほ : これを捨ててしまうのは、きっと後悔してしまうだろう。
……いや、今も後悔をしている。
敵を作らないこと、それは、皆が笑顔になれる世界なのだから。

[メイン] 因幡月夜 : 「───はっ」
ふとした拍子、日和の前に立ち何が起きないようにと警戒していた中
最後の一人も夢から覚めており

[メイン] 西住 しほ : 諦めること、妥協すること、それは─────決して、悪いことでは無い。

[メイン] 西住 しほ : そして、だからこそ、その形は……人それぞれ。

[メイン] 西住 しほ : ─────変身。

[メイン] 西住 しほ : フリッフリの衣装の、30代のおばさんが、少女達とネガティの傍に顕現する。

[メイン] 西住 しほ : 「─────"諦める"こと、ええ、それは……人として生きる上で
 ある意味、最も大切な感情でしょう」

[メイン] 西住 しほ : ネガセラフを、その鋭い瞳で見つめながら。
─────そして、同情の念を込めながら。

[メイン] 西住 しほ : 「……因幡さん、ルシ子さん、失礼いたしました
 この西住 しほ……少々、長く夢を見過ぎてしまったようです」

[メイン] 西住 しほ : 二人へ、目線で会釈をしつつ、途中で目が合った日和には
しほなりに頑張って、にこりと笑い(笑えてない)。

[メイン] 西住 しほ : 再度、真っ直ぐとネガセラフへと見つめ。

[メイン] ネガセラフ : 「そのまま寝てろ! 性懲りも無く醜い姿を晒しやがって……!」
30代のおばばがマジカルガールに固執する様、まさに諦めの悪さを象徴している。
その姿、堪え難し。

[メイン] 因幡月夜 : 「しほさん!」
振り向いて、しほの方を向く
起きてくれたと、心から安堵して

[メイン] 西住 しほ : 「それは失礼いたしました─────この西住しほ、少々……」

[メイン] 浜野 日和 : 「西住さん……」
記憶が戻ったことに安堵しつつ、衣装に唖然ともする。

[メイン] 西住 しほ :
            ・・・・・
「─────"夢"を見るのを、諦めましたもので」

[メイン] 西住 しほ : そして、ゆっくりと腕を上げ、指先をネガセラフへと向ける。

[メイン] 西住 しほ : 「素晴らしい夢を見せていただき、ありがとうございます
 しかし─────ええ、あなたの言う通り
 私達と、そしてネガティは……決して相容れることのできない存在」
眉を顰めながら。

[メイン] 西住 しほ : 「……ルシ子、負の感情と向き合うことは、正しいことです
 しかし、それと同時に─────"諦める"こともまた、大事です」

[メイン] 西住 しほ : 何故、幸せな夢から覚めたか?
娘達と不和な関係であったという事実が無くなり
家族が皆、笑顔で暮らせたということの、一体何が悪いのか?

[メイン] 西住 しほ : ─────悪くない。全くもって悪くない。
ネガセラフは、素敵なプレゼントをくれた。

しかし、それとこれとは、全く別の問題。

[メイン] 西住 しほ : 厳しい中でこそ、心が育まれる、などといった説教臭い話などするつもりは無い。

[メイン] 西住 しほ : ─────根本的に、相容れることが、できないからだ。
将来性という観点で言えば、ネガティの支配下にあることで
確かに人類は、長らく生きることはできるだろう。
しかし……それを納得しない者は、必ず現れ、そして血を見ることとなる。
西住しほという人間が妥協したところで、70億人いる人類が、全員諦めるなどということはない。

[メイン] ルシ子 : 視線はネガセラフに向けたまま、『うん』と、しほに空返事する。

[メイン] 西住 しほ : とどのつまり─────"必要悪"。

[メイン] 西住 しほ : 魅惑的な提案を、蹴らなければならない。
自分達の子ども達が、血を見ないように、大人達が汚れなければならない。

[メイン] ネガセラフ : 「結局こうなるんなら、さっさと切り上げるべきだったか」
再び身体が業火に包まれる。
生き恥を迎え撃つ為に真の姿に戻ろうとしているのだ。
しかしそれを許してしまえばどうなるかは既に知っているだろう。

[メイン] 西住 しほ : ─────ネガティという生き物の在り方には、哀れだという感情しか出てこない。
未来の己達のせいで、そうなってしまったのだから。
彼らが苦しんでいるのは、自分達のせいだ。

[メイン] 西住 しほ : だから。

[メイン] 西住 しほ : 悪役は、彼らなどではない。

[メイン] 西住 しほ : 「ええ─────"正義"のネガセラフ
 あなたは、"正義"のまま、ここで朽ちなさい」

[メイン] 西住 しほ : ─────私達なのだから。

[メイン] 西住 しほ :  

[メイン] 西住 しほ : 魔力を3点消費。

[メイン] system : [ 西住 しほ ] 魔力 : 8 → 5

[メイン] 西住 しほ :  

[メイン] 西住 しほ : 奇跡を起こす。
それは、途轍もない程の大きな奇跡。

[メイン] 西住 しほ : フィールドが変わる。

[メイン] 西住 しほ : そこは─────荒地。
幾重もの戦争が行われたであろう、瓦礫まみれの地。

[メイン] 西住 しほ : そして─────西住しほ達の背後に現れる、無数の兵器。
戦車、戦闘機、ミサイル、多くの武装集団。

[メイン] 西住 しほ : それらの敵意が一斉に─────一つへと、照準が向けられる。

[メイン] 西住 しほ : たった一匹の、勇敢な革命家を殺すために。

[メイン] 西住 しほ : 「─────逝きなさい」

[メイン] 西住 しほ : ─────そして、砲撃が始まる。

[メイン] 西住 しほ :  

[メイン] ルシ子 : 魔力を3点消費★

[メイン] system : [ ルシ子 ] 魔力 : 10 → 7

[メイン] ルシ子 :  

[メイン] ルシ子 : 荒地が花畑へと変貌する。

[メイン] 西住 しほ : 「─────!」

[メイン] ネガセラフ : 戦争の為に造られた俺への意趣返しか!?
趣味の悪いババアだ……!

変身が間に合うか否か、それで決まると思っていたが──

[メイン] ネガセラフ : 「どういうことだ……!?」

[メイン] 西住 しほ : 「こ、これは─────!?」

[メイン] 因幡月夜 : 「…………花畑?」

[メイン] ルシ子 : 「まだお話し中だよ!」

[メイン] 西住 しほ : 眉を大きく顰め、目尻に皺も寄り、訝しげに思う顔となる。

[メイン] 西住 しほ : 「─────"諦め"が必要、私はそう伝えましたよ、ルシ子」

[メイン] ルシ子 : しほのこわい表情をじっと見つめる。

[メイン] ルシ子 : 「アタシは難しいことはわからないけど、でもそうやってすぐに結論を出すのはなんか違うと思う」

[メイン] 因幡月夜 : あたふたと、色々なことに困惑しながらルシ子としほ
二人の方を交互に顔を向け、ルシ子としほの二人の言葉を待つ

[メイン] ルシ子 : マジカルガールとしては、しほのやり方が正しいんだろうけど──

[メイン] ルシ子 : でも、なぜか止めなきゃって身体が動いていて──

[メイン] ルシ子 : さっきネガセラフが言っていた『不毛な争い』が、『諦め』た先にあるんだって、ふと脳裏に浮かんでしまったから。

[メイン] ルシ子 : ぎゅっと両手で杖を握りしめる。
「しほは、ネガティを倒して…それで楽しいの?」

[メイン] 西住 しほ : 「……楽しい……?」

[メイン] 西住 しほ : 「その答えは─────ええ、楽しくありませんよ」
眉を顰めながら、心の底からそう思うように、そう返し。

[メイン] 西住 しほ : 「ですが、私は……ルシ子、あなた方が"楽しい"と思えるような
 そんな世界になれば、それでいいと思っているのですよ
 そのためなら、私は"楽しい"と思う必要はありません
 辛酸を飲む、それが─────……母として生きる、私の役目です」

[メイン] 西住 しほ : ─────魔法により、銃を形成する。
そしてその銃口は、ネガセラフへと向けられる。

[メイン] ルシ子 : 「むむむ…」

[メイン] ルシ子 : 「さっきアタシと一緒に遊ぼうとしてたしほはもっと優しい顔してたのに」

[メイン] ルシ子 : 「そっちが本当のしほじゃないの?」

[メイン] 西住 しほ : 「………何、ですって……?」

[メイン] 西住 しほ : 目を細めながら、ルシ子をじっと見て。

[メイン] ルシ子 : 「今のしほはすごくこわい顔してるよ」

[メイン] 西住 しほ : 「………………」

[メイン] ルシ子 : 「アタシはしほには辛い思いはして欲しくないよ」
「それがアタシたちのためなのだったらなおさら」

[メイン] 因幡月夜 : 「日和さんもでしたが、しほさんも」

[メイン] 因幡月夜 : 「一人で何かと無理しないでください」
再びにっこりと笑って

[メイン] ルシ子 : 月夜の言葉に、『うんうん』とうなずく。

[メイン] 西住 しほ : 「─────………」

[メイン] 西住 しほ : ゆっくりと、銃を下ろし。
目尻の辺りを、指でグイグイと押しながら。

[メイン] 西住 しほ : ─────未来は、若い者達が作っていくもの。

[メイン] 因幡月夜 : 「心配するじゃないですか…もう」

[メイン] 西住 しほ : ……このような、煌びやかに輝くものを、泥で汚してしまっては
それは……西住流の名が、廃るというものです。

[メイン] 西住 しほ : 「………少々、頭が固かったかもしれませんね」

[メイン] 西住 しほ : 因幡と、そしてルシ子へ。

[メイン] 西住 しほ : にこりと、微笑み。

[メイン] 西住 しほ : そして、踵を返す。

[メイン] 西住 しほ : ─────何も、心配することなど、無かった。

[メイン] 西住 しほ : この二人は、強い。
それは、魔法のセンスや、戦闘技術、といったものを指しているのではない。
その心だ。精神性に、黄金のような輝きと、揺るがなさを、しほは感じ取った。

[メイン] 西住 しほ : 西住流、それは。
撃てば必中、守りは固く、進む姿は乱れ無し、鉄の掟、鋼の心。

[メイン] 西住 しほ : ─────今の二人を体現しているものであった。
それを拒絶することは、己を拒絶することも同じ。

[メイン] 西住 しほ :  

[メイン] 西住 しほ : 繋がり取得

因幡 感情:庇護
ルシ子 感情:庇護

─────お二人なら、きっと……。

[メイン] system : [ 西住 しほ ] 繋がり : 0 → 2

[メイン] 西住 しほ : 繋がり取得

日和 感情:同情
ネガセラフ 感情:同情

"二人"のことを─────。

[メイン] system : [ 西住 しほ ] 繋がり : 2 → 4

[メイン] 西住 しほ :  

[メイン] 西住 しほ : バチバチバチッ。

[メイン] 西住 しほ : しほの体に電撃が迸る。
それは、魔法だ。光学迷彩によって作られたそれは
しほの体を徐々に、徐々に透明にしていく。

[メイン] 西住 しほ : 「─────未来を、作ってください」

[メイン] 西住 しほ :  

[メイン] 西住 しほ : 1D+4>=4 帰還判定 (1D6+4>=4) > 2[2]+4 > 6 > 成功

[メイン] 西住 しほ :  

[メイン] 西住 しほ :  

[メイン] ネガセラフ : 「…………」

[メイン] ネガセラフ : 変身途中に砲撃が止んだ、ということは……それが真っ当されることを意味する。
業火は既に翼となり、そこについた無数の眼球一つ一つが残った者達を監視するように見つめていた。

[メイン] 浜野 日和 : 「因幡さん……ルシ子ちゃん……」
不安そうに2人を見つめる。
真の姿を出されたら、またあの領域を出されてしまう。
今度はもっと強力なものになるだろう……そうなったらあの世界に囚われたままになる。

[メイン] 因幡月夜 : 「大丈夫です」
落ち着かせるように、日和に対して訴えて

[メイン] 因幡月夜 : 「ルシ子さんはしほさんの攻撃の時も、無意識に止めないとって思ったから動いたんですよね?」
呼び掛ける、彼女が何故止めたのかをしっかりと聞き届けないといけないのだから

[メイン] ルシ子 : 月夜の言葉に『うん』と、うなずく。

[メイン] ルシ子 : 姿を変えたネガセラフの方に視線を向ける。
「こっちにその気がないなら、あの人も攻撃してこないみたいだし」

[メイン] ネガセラフ : 「なら、どうする」

[メイン] ルシ子 : ──どうしよう?

[メイン] ルシ子 : 「むむむ…」

[メイン] ルシ子 : 「とにかく、アタシはさっき言った通り、あなたを殴ったりはしないよ!」

[メイン] 因幡月夜 : 「……そちらはどうですか?」
刀を床に置いて、困ったように少し笑い、天使の方に顔を向ける
ネガティ相手にも"ここまで"やるのならば、それは尊重するべきであり

[メイン] 因幡月夜 : 「それに……こっちもまだあまり話せてませんので」

[メイン] 因幡月夜 : 「誰しも色んなものと向き合う必要もありますしね」
諦観とも要は向き合い方次第だ、それをどう捉えるか次第で……物事というものは大きく変わるのだから

そしてそれは、悪感情を本来嫌うべき自分達も善の感情を嫌うネガティ達も……例外では無いと思うのだから

[メイン] ネガセラフ : ネガセラフの主張はお互いが諦めることで闘争が終結するというもの。
その主張を通さんとするなら、無抵抗の相手を排除するのは自らの主張に反することになってしまう。

負の感情の塊で、それに沿って生きねばならない。
故に己が掲げた主張を曲げられない。

[メイン] ネガセラフ : 「こちらが、諦めて引くしかあるまい……」

[メイン] ネガセラフ : 「より多くの人類が、そうやって立ち止まってくれることを願うばかりだ」

[メイン] GM : 音もなく、巨体が失せていた。
羽の一つもそこには落ちていない。

[メイン] 因幡月夜 : 「…………」

[メイン] 因幡月夜 : 繋がり取得
ネガセラフ 感謝/
西住しほ  感謝/

「ありがとうございました」
心から、感謝の言葉を出す
今消えた天使にだけではなく、少し前に退去したもう一人に対しても

[メイン] ルシ子 : 「あ……」
目をぱちくりとさせる。

[メイン] ルシ子 : 「むむむ…」

[メイン] ルシ子 : なんだか消化不良感が。

[メイン] 因幡月夜 : 「むむむ?」

[メイン] 浜野 日和 : 「もしかして……遊べなかったから?」

[メイン] ルシ子 : 「それもあるんだけど。もうちょっとお話したかったなって」

[メイン] 因幡月夜 : 「……そうですね!」
もう少し話したいと言ったそばから帰られると、こう……少し小っ恥ずかしいというか

[メイン] 因幡月夜 : もしくは相手方もそうなのかもしれないが、そこはわからないので保留ということにしておきましょう。

[メイン] 浜野 日和 : 領域が解放され、元の風景へ戻っていく。
日和の部屋の前。

[メイン] 浜野 日和 : ネガセラフが去ったことで、日和の諦観が軽くなった……ように見えたが、それはキッカケに過ぎないものであって本人が全く諦観を持っていないわけではない。

[メイン] 浜野 日和 : だが……変わったことならある。

[メイン] 浜野 日和 : 「私……どうしたらいいか、わからない、から……」

[メイン] 浜野 日和 : 「教えて欲しい……助けて欲しいって……お願いしたら、駄目……?」
変わったこと。
それは、誰かに助けを求められるようになったこと。
辛かったら、誰かに吐き出せるようになったこと。

[メイン] 因幡月夜 : 「これで駄目とか言う人がいたら私ぶっ飛ばしますよ」

[メイン] 因幡月夜 : 「勿論、いいに決まってますよ!」

[メイン] 浜野 日和 : 「う……うぅぅ……」
ぐすんぐすんと鼻を啜り、涙が止めどなく流れる。
それを両手で拭って、顔が赤くなる。

[メイン] 因幡月夜 : 「ルシ子さんも勿論いいですよね?」
背伸びしながら頭に手を伸ばして、そのままよしよしと言いた気に撫でながら
発現は割と脅し染みているかもしれない。

[メイン] ルシ子 : 「あっ、うん!」
こくこくと頷く。

[メイン] ルシ子 : 去っていったネガセラフより、今は日和の方に集中しないと。

[メイン] ルシ子 : 繋がり取得
ネガセラフ 感情:好奇心
アタシの影があなたで、あなたの影がアタシかも

[メイン] system : [ ルシ子 ] 繋がり : 0 → 1

[メイン] 因幡月夜 : どうしたらいいのかなんて、具体的な事までは今はしっかりと言えはしないけれど

[メイン] 因幡月夜 : 少なくとも、こうやって集まって話す方が
1人で色々考え込むことより絶対に良いこと、と言うことだけはよくわかるから

[メイン] 因幡月夜 : 「これからどうするかとかも、ゆっくり話し合いましょう!」

[メイン] 因幡月夜 :  

[メイン] 因幡月夜 : 繋がり取得
日和さん 話し相手
ルシ子 話し相手

わからない事は話し合えばいいのです

[メイン] 因幡月夜 :  

[メイン] 因幡月夜 :  

[メイン] GM : 未来は一寸先すら、何があるかわからない。
進んでも果てが見えなければ、いずれ諦めてしまうかもしれない。
未来は闇に覆われている。

[メイン] GM : でも、未来は決まってないだけなのだから。
共に歩めば、きっとどこにでもいけるし、何でも見つけられるだろう。

[メイン] GM : 一寸先が闇か光かは歩み方次第。

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] 因幡月夜 : 2D+4>=3 帰還判定 (2D6+4>=3) > 10[5,5]+4 > 14 > 成功

[メイン] ルシ子 : 2D+1>=3 帰還判定 (2D6+1>=3) > 10[5,5]+1 > 11 > 成功

[メイン] 因幡月夜 :  

[メイン] 因幡月夜 :  

[メイン] 因幡月夜 : ㌧と軽く扉をノック
軽い音が立てられる
場所は友達の家、日和さんの玄関前で

[メイン] 因幡月夜 : 「月夜です、日和さんはいますか?」

[メイン] 因幡月夜 : 相変わらず古臭い呼び出し方法、しかし何をやってもインターフォンは見つけられないのだから仕方がない

これを数度繰り返す

[メイン] 浜野 日和 : 「あ、因幡さん」
扉を開けて「いるよ、ここだよ」と数回呼びかける。
目が見えないということなので、居場所を間違わないように。

[メイン] 因幡月夜 : 「お邪魔します」
ぺこりとお辞儀をして

[メイン] 浜野 日和 : 「お話があるなら中入る?
 ほら、丁度時間空いてるし」

[メイン] 因幡月夜 : 「はーい」
靴を脱いで、杖をつきながらぶつかったりしないように中へと

[メイン] 因幡月夜 : 「今どうです?」
そのまま居間にて、座り込んだ後に、身の回りとか、他諸々。

[メイン] 浜野 日和 : 「……大きく変わってるわけじゃないんだ」
キボーにも姉の引きこもりの件は相談したものの、やはり穢れは現時点でどうにかなるものではなかった。
姉と接するのを諦めた両親もそのままだ。

[メイン] 浜野 日和 : 「でも……もし諦めてたらお姉ちゃんはネガティになってたかもしれない。
 私が接していることで、食い止められているってことがわかったから……」

[メイン] 浜野 日和 : 「無駄な努力なんかじゃなかったってわかったら、少し救われた……のかな」

[メイン] 因幡月夜 : 「勿論ですよ、今までやってきたことに無駄なんてありません」

[メイン] 因幡月夜 : 「でもこうやって食い止めているだけでも、立派ですし」

[メイン] 因幡月夜 : 「何かこっちも手伝えることがあるなら手伝いましょうか?」
眼を瞑り、微笑んだまま日和の方を向いて

[メイン] 浜野 日和 : 「えーと、ちょっと大変かもしれないけど……」

[メイン] 浜野 日和 : 「お姉ちゃんともお友達になってくれたら、もっと良くなるかも……でも今は気難しいから苦労するとは思うけど」
ちょっと言いにくそうにするが、頼ると決めたのだからと意を決して。
気にかけてくれる人が増えたら、もしかしたらと思ったのだ。
自分がそうやって変われたように。

[メイン] 因幡月夜 : 「勿論です!」
即答。友達の頼みでもあるし、何より人助けをするのも自分達の役目でもある。

[メイン] 因幡月夜 : 「苦労くらい色々こっちも散々してきましたし別にですよ」

[メイン] 浜野 日和 : 「……ありがとう!
 それじゃあ、部屋は……ネームプレートあるからすぐにわかると思うけど」
1階のリビングから2階にある姉の部屋へ案内をする。

[メイン] 因幡月夜 : 「ネームプレートじゃわかりませんよ」
むすっと頬を膨らませながら

[メイン] 因幡月夜 : そのまま案内されるまま、階段を杖を使いながら上って、部屋に何とか辿り着いて

[メイン] 因幡月夜 : 色々な苦難と、少しばかりの喜びを感じつつ
扉をノックして───

[メイン] 因幡月夜 :  

[メイン] 因幡月夜 :  

[メイン] ルシ子 :  

[メイン] ルシ子 :  

[メイン]   : 人気がない、暗い路地裏。
そこで赤いドレスに身を包んだ少女と、負の感情の塊である怪物が対峙する。

[メイン] ルシ子 : 「キャハハッ、もう逃げられないよーだ!」
慣れた手つきで杖を構えて──

[メイン] ルシ子 : 「浄化してあげるー! グローリーネメシス!」
そして光の魔法を放つ──

[メイン]   : それはマジカルガールとしての普段のルシ子の姿だ。
山谷町での一件のあとも変わらずに活動をしていた。

[メイン]   : ──はずだったが、

[メイン] ルシ子 : 「……!?」

[メイン]   : 光に包まれ消滅しているはずのネガティが、まだルシ子の眼前にいる。

[メイン] ルシ子 : ……あれ? どうして?

[メイン]   : ルシ子が困惑していると、その隙を見計らって、ネガティが逃走を試みる。

[メイン] ルシ子 : 「あっ! 待って…!」
追いかけようと足を踏み出した瞬間、目の前のネガティの身体がボロボロと崩れ始める。

[メイン] ルシ子 : 「──!」

[メイン]   : 元々小粒のネガティだったのか、ルシ子との追いかけっこで力を使い果たしたようだ。
ルシ子はネガティが崩れていく様子を黙って見つめていた。
結果的には、またネガティが1体討伐されて、平和が保たれたのだが……。

[メイン] ルシ子 : 「アタシ、もしかして魔法が撃てなかったの…?」

[メイン] ルシ子 : 自分の両手を見つめたあと、『どうして…?』と顔を俯かせる。

[メイン] ルシ子 : 「………」
…なんだろう、モヤモヤする。

[メイン] ルシ子 : 頭の中に浮かぶのは、しほ、月夜、日和、そしてネガセラフの顔。
それと同時に、みんなが言っていた言葉もフラッシュバックする。

[メイン] ルシ子 : 「…う…」

[メイン] ルシ子 : あの場でちゃんとした答えを出せたわけじゃないけど、再度考えても、なにが正しいのか、なにが間違ってるのかわからなくなる。

[メイン] ルシ子 : 「むむむ…」

[メイン] ルシ子 : いつか答えが出せる日が来るんだろうか。
なんだか気が重くなる。こんなことで悩むなんて、アタシらしくない。

[メイン] ルシ子 : こんな思いをするのなら、こんな気持ちを抱くのなら、マジカルガールになんてならなければ──

[メイン]   :  

[メイン]   : 『ルシちゃ~~~ん!? どこなの~~~!?』

[メイン]   :  

[メイン] ルシ子 : その声に、はっと我に返る。
お姉ちゃんの声!? なんでこんなところに!?

[メイン] ルシ子 : …に、逃げなきゃ!

[メイン] ルシ子 : キョロキョロと辺りを見回したあと、しゅぱぱぱっ!と効果音が付きそうな俊敏な動きで、路地裏から走り去る。

[メイン]   : 答えが出ない二律背反の想いを抱えたルシ子の未来もまた──歩み方次第。

[メイン] ルシ子 :  

[メイン] ルシ子 :  

[メイン] 西住 しほ :  

[メイン] 西住 しほ : ─────我ながら、大人げないことをしてしまいましたね。

[メイン] 西住 しほ : "絶望"というものによって、未来ある子ども達の光が途絶えてしまうならば
もう既に、満足いく生き方をできた大人が、その手を汚すべき
そう考えていましたが─────それでは、子ども達に示しがつかない、というものです。

[メイン] 西住 しほ : 人生というのは、時に"諦める"という選択肢を選ばなくてはならない
そんな佳境に立ち尽くすことが、必ずあるのです。
しかし─────子ども達に、"諦める"という行為を見せてしまうのは……
教育という観点でも、そして……西住流の教えとしても、いささかよろしくない部分も、ありました。

[メイン] 西住 しほ : ……とは言えど、「何事も諦めずに頑張る」という綺麗事を並べるのもまた、私は違う、と思っています。
中々ここは、30半ばとなった今でも、どちらが正しい考えなのか、分からないままです。

[メイン] 西住 しほ : 結局私は─────子ども達に、その答えを導く責任を、押し付けただけに過ぎません。
……やはり、良い大人の姿、とは言えませんね。

[メイン] 西住 しほ : 「せめて、私にできる、なるべく多くの事を成し
 少しでも、未来ある子ども達の負担が少なくなれば良いのですが……」

[メイン] 西住 しほ : ─────一陣の風に、しほの黒い長髪が揺れる。

[メイン] 西住 しほ : その場所は、荒地。
見渡す限り、緑の色の無い。灰色の、死の戦場。

[メイン] 西住 しほ : そしてしほの眼前にあるは、理性を持たず、人を害する存在
ネガティの軍勢。異形の巨大な怪物達は、その敵意を一人へと向ける。

[メイン] 西住 しほ : 「……ネガティと、"お話"─────」

[メイン] 西住 しほ : 「─────ええ、しましょうか」

[メイン]   : そして、ネガティ達が大地を揺らす威嚇の怒号と共に
しほへと、一気に襲い掛かるのであった─────。

[メイン]   :  

[メイン]   :  

[メイン]   :